2026/02/15 00:16

背面全面吸引方式によって、

ブース内に「手前から背面に向かう、方向の揃った流れ」を作れるようになりました。


 ただし、塗装ブースは吸引すれば終わりではありません。

使い続けると、必ず内部に塗料ミストが溜まって、吸引性能が劣化するからです。

 

本記事では、

分解掃除できることを“性能の一部”として設計した理由を説明します。

 

1.塗料ミストは、必ず溜まる

塗装ブースは、使えば使うほど内部に塗料ミストが蓄積します。

これは、どの吸引方式でも避けられません。

 

ミストが溜まった状態を放置すると、

フィルターの目詰まりなどにより、吸引力の低下につながります。

 

さらに

ブース内に滞留した乾いた塗料が舞いやすくなり、

塗装面へ再付着して、塗装品質にも影響が出ます。

 

つまり、

掃除を後回しにすると

「吸い込み性能」だけでなく、

「仕上がり」にも効いてきます。

 

2掃除しにくい構造“だと、性能は維持できない

 塗装ブースの掃除が面倒になる理由は、だいたい決まっています。

 ・部品の取り外しが難しい

 ・一部外せない部品があって、手が届かない場所がある

この状態だと、

「掃除した方が良い」と分かっていても億劫になり、

結果としてミストが溜まり、性能が落ちていきます。

  

そこで私たちは、

“掃除できる構造”を設計して、

日常の簡単なメンテナンスで性能を復活できることを目標にしました。

 

3.ネジだけで分解できる設計にしました

頻繁に掃除できる様にする為の要件として、以下を考えました。

・分解・組立てに特別な工具が不要

・分解・組立てが容易な簡素な構造

・分解・組立ての繰り返しに耐える頑丈な締結構造

 

そこで、

・アルミ製のフレームに、

・パネルとファンを

・頑丈なステンレス製のネジで締結する

シンプルな構造にしました。

 

4.【開発経緯⑧】ファンを工具使わずに分解掃除できます

ファンの内部の羽・ダクトにも塗料ミストが付着します。


掃除しないと

塗料ミストが蓄積し、

吸引力低下につながります。


そこで、

『工具を使わずに羽を取り外しできるファン』

を選定しました。


羽は樹脂製で水洗い可能です。

 

 まとめ

塗料ミストは必ず溜まり、放置すると、吸引力の低下、塗装面への付着による塗装品質の悪化、を招く

 だから「日常メンテで性能を戻せる」ことを前提にした

 ネジだけで分解できる構造にし、筐体からファンまで清掃できるようにした

 こうして、

分解掃除できることを“性能の一部”として設計しました。