2026/02/07 23:18

塗装ブースを導入する際に、多くの人がまず評価するのは

「どれだけ吸うか」「吹き返しが少ないか」だと思います。

 

私自身も、吸引力の強い塗装ブースを使い始めた当初は、

吹き返しが少なく、作業環境が改善したことに満足していました。

 

しかし、しばらく使い続けるうちに、

別の種類の使いにくさが気になるようになりました。

 

1. 大きな部品が、ブース内部の斜めの整流板に接触する

吸引力が強い多くの模型用塗装ブースでは、

内部に斜めの整流板を配置し、

その下部に吸い込み口を設ける構造が採用されています。

 

この方式は、整流版の裏側にチャンバー室を形成して吸引風速を上げることができて、強力で安定した吸引機能、チャンバー室内での余剰塗料の乾燥機能をコンパクトにまとめられます。

 

一方で、車のボディなどの大きめのパーツを塗装する際には、

「塗装対象が斜め板に接触する」、または、「部品全体をブース内に完全に収めた状態にしにくい」場合がありました

 

その結果、

・置き方を気にしながら作業する

・無意識に姿勢や角度を制限する

といった小さなストレスを感じました。

 

2. 溜まった塗料ミストを掃除しにくい

もう一つは、メンテナンス性です。

 

塗装ブースは、使えば使うほど内部に余剰塗料の塗料ミストが溜まります。

この塗料ミストを放置すると、

・吸引力の低下

・塗装面への付着による塗装のやり直し

につながります。

 

にもかかわらず、

内部構造が複雑だったり、分解を前提としていなかったりすると、

掃除が億劫になり、塗装ミストが溜まってしまいます。

 


そこで、

「吸引力が強いこと」を前提にした上で、

・ブース内の塗装対象の置きやすさ

・性能維持して長く使えるメンテナンス性

この2点を改善できる塗装ブースの設計に取り組むことにしました。