2025/05/08 19:03

試作2号機で「吸引力」は手に入れた。

でも「作業のしやすさ」が犠牲になった。

次に目指したのは――

「広々とした作業空間」!

そこで、試作3号機では思い切った変更をしました。

ブース内にあった斜め板を撤廃
代わりに、背面に多孔パネル(小さな穴がたくさん開いた板)を設置。
ブースの後ろ全面から吸い込む方式に変更したのです。

これが、めちゃくちゃ良かった!

車のボディみたいな大型パーツも、
角度を気にせず、ぐるぐる回して塗装できる。
手がぶつかるストレスもゼロ!

「これだよ、これ!」

思わず笑顔になりました。

――

またしても、新たな問題が。

今度は、塗料のミストが若干、外に漏れるようになったんです。

理由は、こう。

この塗装ブースは、6面体の箱型構造になっています。
側面の1面と天井面は開口されていて、
その天井面の開口に吸引用ファンを取り付けています。
塗料は、側面の開口から吹き付ける仕組み。

背面には吸引用の多孔パネルを付けたけれど、
開口近くで塗装対象に反射したミストの一部が背面まで届かず、
開口部分からスルッと外に漏れてしまうのです。

「うーん……惜しい!」

広さと使いやすさは大幅アップできた。
でも、吸引漏れは、塗装ブースとしては絶対に解決しないといけない。

ここでまた、新たな改善ポイントが明確になったのでした。

次はいよいよ試作4号機、
「天井にも吸引!さらに進化したブースへ!」
に続きます!